花で見分ける

花を見て クマノザクラ を識別するためには、まずサクラの花を構成する各部分の名称について知る必要があります。

また、それぞれの特徴が出やすい部分に注目することや、開花直後に観察を行うことが重要です。

花を構成する各部分の名称(写真はヤマザクラ)

花序(かじょ)・・・・・花を構成するすべてを含んだ部分のこと

鱗片(りんぺん)・・・・冬芽のときに芽鱗と呼ばれていた部分のこと

花序柄(かじょへい)・・花柄を束ねる花序の軸の部分のこと

苞(ほう)・・・・・・・花柄の付け根にある葉のような部分のこと

花柄(かへい)・・・・・花のひとつひとつにつながる柄の部分のこと

花床筒(かしょうとう)・萼の筒のような部分のこと

萼片(がくへん)・・・・萼の先端付近で花弁の外側にある部分のこと

花弁(かべん)・・・・・花びらのこと

花の特徴

タイプ木の花

 実際に花でサクラを見分けるには、花びらではなく花序柄の長さ、苞の形状など、特徴の出やすい部分に注目する必要があります。

 つまり花の正面ではなく、裏側をよく観察してください。

一番簡単に判断する基準となるのは、開花の時期です。古座川町内の山に自生しているサクラの中で、標高や気温などの環境条件が近い位置にある ❛染井吉野❜ よりも早く開花している花びらがピンク色の個体は、 クマノザクラ である可能性が高いと言えます。

花の特徴 クマノザクラ ヤマザクラ ❛染井吉野❜ オオシマザクラ
開花の時期

早い

遅い 普通 早い~普通
花びらの色 白~ピンク ピンク
苞の形 倒卵形 狭倒卵形 倒卵形 広倒卵形
花柄の毛 なし なし あり なし
花序柄 短い 長い ほとんど見えない 長い
花序あたりの花数 1~3 2~4 3~4 3~4 

注意すること

実際にサクラをたくさん見ていると、4種以外のサクラも見つけるでしょう。 ❛河津桜❜ エドヒガン カラミザクラ サトザクラ なども古座川町内で確認しています。

そして忘れてはいけないのが 雑種 の存在です。

雑種 を見分けるのはとても難しいことですが、たくさんのサクラを観察し続けることで、少しずつ小さな違いがわかるようになります。

 

また、クマノザクラを増やしてみたいと思っている方は、栽培方法を知ることよりも、まずサクラの見分け方について知る必要があります。そして交雑による影響についても理解しなくてはいけません。

大切なことをきちんと理解したうえで取り組むようにしてください。