クマノザクラの見分け方

古座川町内には、もともと クマノザクラ と ヤマザクラ の2種のサクラが存在していたと考えています。そこへ人間が ❛染井吉野❜ という栽培品種を大量に植栽しました。伊豆半島が原産の オオシマザクラ も植栽し、場所によってはそれが野生化したりもしています。

 

サクラには他にも多くの種がありますが、古座川町内で見かけることが多いのは、

 

クマノザクラ ヤマザクラ ❛染井吉野❜ オオシマザクラ の4種です。

 

このページは、古座川町内でサクラを観察するときのために作成したものです。他の地域には、他のサクラもたくさんあるはずですので注意してください。自生のサクラは同じ種でもそれぞれに個性があり、ここで挙げるのはあくまで代表的な特徴です。以上のことをよく理解したうえで観察してください。

 

また、ここでは誰にでもわかりやすいよう、できるだけ学術的な表現を避け、一般的な言葉を選ぶようにしています。サクラについてより詳しく知りたい方や、もっと専門的な知識を必要とする方には、以下の書籍をお奨めします。

タイトル 著者・編者 出版社
フィールドベスト図鑑 日本の桜 勝木俊雄 学習研究社
サクラハンドブック  大原隆明 文一総合出版 
 桜の樹木学 近田文弘  技術評論社 
 桜の教科書 今西純一  京都通信社 
 冬芽ハンドブック 広沢毅  文一総合出版 
 樹皮と冬芽

誠文堂新光社 
日本の野生植物3  共  平凡社 
新日本の桜 山と渓谷社
サクラの文化誌 岩崎文雄 北隆館
桜誌 その文化と時代 小川和佑 原書房
桜の来た道ーネパールの桜と日本の桜ー 染郷正孝 信山社
さくら百科 丸善出版

また、Contactより直接、私にご質問いただければ、時間の許す限りお答えしたいと考えております。

注意すること

実際にサクラをたくさん見ていると、4種以外のサクラも見つけるでしょう。 ❛河津桜❜ エドヒガン カラミザクラ サトザクラ なども古座川町内で確認しています。

そして忘れてはいけないのが 雑種 の存在です。

雑種 を見分けるのはとても難しいことですが、たくさんのサクラを観察し続けることで、少しずつ小さな違いがわかるようになります。

 

また、クマノザクラを増やしてみたいと思っている方は、栽培方法を知ることよりも、まずサクラの見分け方について知る必要があります。そして交雑による影響についても理解しなくてはいけません。

大切なことをきちんと理解したうえで取り組むようにしてください。